だからニトリは12年連続でベアを実施した
3月31日に引き続き、ニトリホールディングス(北海道)の似鳥昭雄社長の談話。消費動向予測と賃上げについて熱く語った。(談:文責・千田直哉)
「国民の所得が実質でプラスにならないと消費は回復しない。いまは春闘の真っ最中。しかし賃上げは大企業中心で、中小企業は厳しいと言われている。それでも春闘で実績が出てくることによって、2015年の消費は去年よりはいいはずだ」
「2014年は消費税増税で実質収入は減少した。今年は、増税がないので実質収入が増加するのではないかと思われる。消費も多少上向き、夏の賞与でも勢いがつくかなと期待している」
「ニトリの総合職社員の一時金を含む賃金改定は1人平均1万7992円で5.58%増に相当する。賃金改定1人平均は、定期昇給4963円(1.54%)、ベースアップ(ベア)を含む賃金改善5222円(1.62%)の合計1万185円(3.16%)。一時金改定は、対前年プラス0.38カ月の5.20カ月で1人平均は月額7807円(2.42%)。ベアは12年連続で実施している」
「さらに約1万6000人のパート・アルバイト社員については1人平均30.5円(3.35%)の時給改定を実施した」
「社員ががんばってくれたから、良い業績を残すことができた。我々は、社員のモチベーションをさらに高めないといけない。そして、流通業の全産業に対する地位向上を図りたい。だから率先垂範待遇改善を図っている」
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは