決定! ストア・オブ・ザ・イヤー2015
『ダイヤモンド・チェーンストア』誌は、毎年4月1日号において「前年に開業した店舗で最も注目された店舗はどこか?」という主旨でストア・オブ・ザ・イヤーを発表している。
第1回は1988年(対象は1987年開業店舗)になるので、実に30年弱が経過。今回は第28回目になる。
このBLOGでも、2015年2月2日付けで読者の皆様に、投票をお願いした。
結果がまとまったので、以下に発表したい。
●店舗部門
第1位 鮮Do! エブリイ海田店(広島県)
第2位 阪急オアシス宝塚中筋店(兵庫県)
第3位 ヤオコー ララガーデン春日部店(埼玉県)
第4位 ヨークベニマル南光台店(宮城県)
第5位 原信篠ノ井東店(長野県)
第6位 セントラルスクエア北畠店(大阪府)
第7位 ロピアミウィ橋本店(神奈川県)
第8位 イトーヨーカドーグランツリー武蔵小杉店(神奈川県)
第9位 ライフ宮内二丁目店(神奈川県)
第10位 ユニクロ吉祥寺店(東京都)
第11位 フレンドマート八幡一ノ坪店(京都府)
第12位 西友ひばりが丘団地店(東京都)
第13位 タチヤ各務原店(岐阜県)
第14位 サミットストア環八南田中店(東京都)
第15位 みやぎ生協長町(宮城県)
第16位 フーズマーケットさえき多摩平の森店(東京都)
第17位 スーパーアークス室蘭中央店(北海道)
第18位 東急ストアフードステーション中延店(東京都)
第19位 いちやまマート岡谷店(長野県)
第20位 マルエツ代々木上原店(東京都)
●商業集積部門
第1位 イオンモール岡山(岡山県)
第2位 イオンモール多摩平の森(東京都)
第3位 グランツリー武蔵小杉(神奈川県)
第4位 ゆめタウン広島(広島県)
第5位 イオンモール和歌山(和歌山県)
●特別賞
まいばすけっと大崎駅前店(東京都)
となった。
最近、新たに開業した店舗を視察して考えるのは、元気の良い企業ほど、ひとつ前に出店した店舗に改革のメスを入れ、磨き上げ、その完成度をさらに上げていることである。今回、上位にランクインしている企業はおおむねその傾向が強いように思える。
そこで改めて読んでみたのが日本リテイリングセンターのチーフコンサルタントだった故渥美俊一先生の『チェーンストア経営の目的と現状』(実務教育出版刊)である。
渥美先生は記している。
「標準化とは、①最良の方式を発見し、②関係者を教育し、③そのとおりに実行できる状態をつくりあげること(ここまでを規格化と呼ぶ)。そして、④あらかじめ想定した期間が過ぎたら、その規格を改善・修正し、さきの①からまた繰り返す、という過程をまとめていう言葉である」。
すなわち、標準店舗に“完成形”などありえないということになる。
その意味から言えば、次年度のストア・オブ・ザ・イヤーに入賞するのは、ここに掲載した店舗の規格化モデルではないことになる。
さて、ここから先は、『ダイヤモンド・チェーンストア』誌2015年4月1日号をご覧下さい。
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