アマゾン ジャパンの梱包はまだまだだけど…
以前、「アマゾンの段ボール」というタイトルのBLOGを書いた。
http://diamond-rm.net/articles/-/11514
アマゾン ジャパン(東京都/ジャスパー・チャン社長)は、配送用の段ボールひとつをとっても、イノベーションを繰り返している、という話だ。
ただ、私的には、日進月歩であることを認めつつも、まだまだ――。アマゾンの梱包には、依然として不満を持っていた。
とくにこの1年の間に、暮らしが変わり、書籍や文具、パソコン周辺機器以外の大物商品をアマゾンを通じて購入するようになってからの不満は大きくなるばかりだった。
それというのも、商品の大きさに比して過剰包装ともいうべき、巨大段ボールが次々と配送されてくるからだ。
迷惑としか表現できない量の段ボールであり、そのたびに捨てることに一苦労を強いられる。新聞紙や雑誌とともに古紙に分類される段ボールは1週間に一度の回収なので、多い時には家の中が段ボールだらけになってしまう。
なんとかならないものかとうんざりとしていたところ、アマゾン ジャパンから1通のメールが届いた。
私が過去に注文したある商品について、「配送した商品の状態や梱包方法など、アマゾン ジャパンに対する意見と評価を聞かせてほしい。今後の改善の参考にしたい」という内容だった。
ずいぶん前にある食品スーパー企業が運営するネットスーパーに500mlのペットボトルを24本注文したところ、6本ずつ入れられた4つの2重包装レジ袋が届いたことがあった。リアル店舗の店頭では、レジ袋を有料化するなど、環境保全に注力している割には、ネットスーパーでは、こんな有様なのでびっくりした。
その後、この梱包については改善が図られ、24本ならばメーカー仕様の段ボールケースで届くようになったが、私が意見を聴取されたことは過去に一度もなく、加工食品や生鮮食品の梱包には依然として問題が残る。
ところがアマゾンの場合は、自らがお客のもとを訪れ、尋ね、業務改善や梱包改善に役立てている。
アマゾン ジャパンの2014年度の売上高は、79億1200万ドル(対前年度比3.6%増:約9500億円)。日本の小売業では上位10社にランクインするようになっても、謙虚さを忘れない企業姿勢に感服する。
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