フロックでは受賞できない
昨日のBLOGでは、第2回「冷凍食品大賞」を味の素冷凍食品(東京都/吉峯英虎社長)の「ギョーザ」が獲得したと報告した。
「ギョーザ」の発売は1972年。発売42周年のロングセラー商品だ。
「手がるにごちそうを食べるなら」のキャッチコピーで発売された冷凍食品12品目のうちの1品だった。
その後、いくつもの手直しを経て、現在の形にブラッシュアップされていく。
その間の主なトピックスを拾っていくと…。
1985年に「ギョーザ」などの総菜類を「今晩のおかず」としてシリーズ化。発売15周年を迎えた1987年には、パッケージを一新した。
1997年には、「油なしでパリッと焼ける」という同社独自製法を開発し、この分野で大革命を起こす。
2003年は、「おいしさは素材から」のコピーをパッケージに掲載。原料の安全・安心を担保し、プロから学んだ手作りに使い製法で皮をさらにおいしくした。
2005年からは、パッケージに商品ごとの「お問い合わせ番号」を印字し、トレーサビリティの強化に乗り出した。
その流れで、2008年からは「新・安全品質」の取組を開始。「ギョーザ」原料である豚肉、鶏肉、野菜を指定農場産にして管理の徹底に努めた。
そして、2012年には「油・水なし」でパリッと焼ける「ギョーザ」を発売。従来の油なしでパリッと焼けることに加えて、〈羽根の元〉の技術開発によって、誰でも失敗することなく、羽根つきの「ギョーザ」が焼けるようになった。
2010年代に入ってから、「ギョーザ」の永久改良を宣言。以降、毎年1回は、改良のメスを入れている。
最新版、2014年の取組は、国産野菜のみを使用したことだ。
58万を超える消費者、100人のバイヤー、11人の審査員投票により、大賞に選出されたのは、決してフロックなのではなく、血のにじむような努力を継続し、積み重ねてきたことがわかる。
もちろん、何よりも「おいしい」ことが前提だ。
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