国内には139兆円の小売市場がある
日本は成熟社会にあり、ほとんどの業種・業態は飽和状態にあると言われて久しい。砂糖水ならもう砂糖が溶けないところまで溶解度が達している。チェーンストアの世界も、長くオーバーストア化が指摘され、消費者の需要は頂点に達し、これ以上の消費喚起は難しいと思われがちだ。
確かにマクロ的な見地に立てばそれは正しい。
しかし、1つの企業の視点では、いったいどれほどのシェアを確保しているというのだろうか?
日本の小売業総売上高を約139兆円(経済産業省「商業販売統計年報」:2013)とすると、イオングループの7兆円のシェアは5%。セブン&アイ・ホールディングスの6兆1300億円は4.4%だ(いずれも連結営業収益:2015年2月期予想)。
すなわち、イオンもセブン&アイもおおよそ95%の小売市場が日本国内に残っているという見方もできなくはない。いずくんぞ売上高500億円規模の企業だ。
少子化、高齢化と人口減少により日本市場に悲観的な見方をする向きは相変わらず強い。だが大事なのは、独自化・差別化によって消費者からの支持獲得に努めることにある。
さて、2014年も読者の皆様、クライアントの皆様には大変お世話になりました。これから、年末商戦は終盤を迎え、初売りセールもすぐそこです。お身体にご自愛いただくとともに、張り切っていきましょう!
それではメリークリスマス&ハッピーニューイヤー!
『チェーンストアエイジ』誌2014年12月15日・2015年1月1日合併号
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