ヤオコーがネットスーパーサービスを開始
ヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)は、2015年2月を目処にネットスーパーをスタートさせる。
第1号となるのは、ヤオコー三芳藤久保店(埼玉県三芳町)。「既存店の商圏内シェアを上げるための1サービス」(川野社長)と位置づける。
店舗から1~1.5km圏内の居住者への限定サービス。ヤオコー三芳藤久保店で対象エリアになるのは三芳町(藤久保、北永井、みよし台)、富士見市(関沢〈2・3丁目〉、鶴瀬西、西みずほ台、上沢〈3丁目〉、大字鶴馬〈東武東上線の線路の西側エリア〉)、ふじみ野市(市沢、うれし野、大井)になる。
店舗出荷型の形式採用。スマートフォンやパソコンから個人・法人の注文を受け、翌日に宅配。1日2便の配送業務は外部業者に委託する。
「当面、外部業者さんにお願いするが今後軌道に乗れば社内化の検討もしたい」(川野社長)。
利用料はコースに応じて2種類ある。「一般コース」は、1回の注文ごとに300円の送料がチャージされる。「お得コース」は、月額500円を支払うと、該当月は何度でも利用できる。
ヤオコーは、スタートキャンペーンとして、1月31日までに事前登録すると、「お得コース」の月額会費500円を2015年5月分まで無料にする。また、ネットスーパー及びリアル店舗で月間4万円(本体価格)以上の買い物をすると、「お得コース」の会費が2ヶ月間無料になる。
ネットスーパーの利用金額もヤオコーカードのポイントに反映、クレジットカード決済ができるなど、さまざまな特典がある。
「まずは三芳藤久保店での実験を通じてビジネスモデルを確立して、その後、他店への拡大につなげていきたい」(川野社長)としている。
ヤオコーは11月5日に2015年3月期第2四半期決算を発表。営業収益1492億円(対前期比13.3%増)、営業利益79億円(同24.9%増)、経常利益79億円(同24.9%増)、四半期純利益49億円(同29%増)といずれも上期として過去最高を達成している。
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