Wonder Life-BOX 2020
流通業界に籍を置く方であれば、りんかい線「国際展示場」駅に一度くらいは利用されたことがあるのではないだろうか?
毎年2月に開催されるスーパーマーケット・トレードショー(新日本スーパーマーケット協会主催)を始め、流通業界に関わる数々の展示会が毎週のようにこの地で開かれているからだ。
ならば、「国際展示場」駅を背にして「東京ビッグサイト」に向かう右側にパナソニック(大阪府/津賀一宏社長)が運営する総合情報受発信拠点「パナソニックセンター東京」(東京都江東区有明3-5-1)があることをご存じの方もいらっしゃることだろう。
実は、今年6月7日、この「パナソニックセンター東京」内に新しい展示施設である「Wonder Life-BOX 2020」が開設された。
パナソニックが考えるクラウドを活用した「2020年のより良いくらし ~A Better Life,A Better World~」を具体的な展示として提案する施設だ。
東京オリンピックが行われる2020年に向けて日本の生活・住宅環境のあり方を提案している。
先進的ないくつかの取り組みを挙げていくと…
「エントランス」には、スマートロッカーサービスを設置し、クラウド上の荷物情報をもとに冷蔵・冷凍による物品保管を可能にし、再配達が不要となる24時間365日宅配サービス支援する。
「音声対話型マイプロフェッショナルキッチン」は、食材に合わせたレシピ表示や対話をしながらの料理創作、レシピ公開など趣味の料理を楽しむキッチンシーンを提案する。
「ヘルスケアスマートナビ」は、鏡の前に立つと床埋め込み型体組成計やカメラが体重・心拍数・頭皮の状態などをチェックするヘルスケアサービスを提供する。
「バーチャルメイク&フィッティング」は、肌の状態を検知し、メイク方法やアンチエイジング対策をアドバイスする美容サービスを提案する。
「睡眠チェック&快眠サービス」は、ミリ波レーダー等による睡眠状態の検知や、照明と空調の最適制御により実現する睡眠チェックと快眠支援の健康サービスを提供する。
「A Better Life, A Better World」の実現に向けて、パナソニックグループが総力を結集して取り組んでいるだけに見所満載だ。
パナソニックは「Wonder Life-BOX 2020」を通じて最新の情報発信を行い、視察者からのさまざまな意見を取り入れるとともに、新たなビジネスパートナーの創出や新規ビジネスモデルの構築に向け取り組みたいとしている。
従来の暮らしを一変させる「Wonder Life-BOX 2020」の提案は、物販業や製造業にとっても商機が大きいことを実感させられる。
どんなところに商機があるかを見出すのは、もちろん、みなさん次第――。
なによりも、百聞は一見に如かず。展示会で「国際展示場」駅で下車することがあるならば、ぜひ、立ち寄ってみたい。
【施設概要】
名称 Wonder Life-BOX 2020
所在地 東京都江東区有明3丁目5番1号(パナソニックセンター東京内)
延床面積 合計:約400m² (約120坪) <1F:約290m² 2F:約110m²>
公開日
(ビジネス客) 平日 要予約
(一般客) 土・日・祝日(休館日:月曜日)
※入場無料(当日予約制;館内インフォメーションにて受付)
ホームページURL http://panasonic.co.jp/center/tokyo/floor/floor_01/lifebox2020/
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは