戦後日本のイノベーション100選
公益社団法人発明協会(東京都/庄山悦彦会長)は、「戦後日本のイノベーション100選」の選定を行っている。協会創立110周年の記念事業であり、戦後の日本で成長を遂げ、日本の産業経済の発展に大きく貢献したイノベーションを選定するものだ。
イノベーションの定義は、「経済的な活動であって、その新たな創造によって、歴史的社会的に大きな変革をもたらし、その展開が国際的、或いはその可能性を有する事業。その対象は発明に限らず、ビジネスモデルやプロジェクトを含み、またその発明が外来のものであっても、日本で大きく発展したものも含む」というものである。
ここまで一般と有識者アンケートの結果などを参考にして、選定小委員会と選定委員会が審議を行い、第一回発表の38イノベーションを選定した。
●アンケート投票トップ10
1950 内視鏡
1958 インスタントラーメン
1963 マンガ・アニメ
1964 新幹線
1970 トヨタ生産方式
1979 ウォークマン®
1980 ウォシュレット®
1983 家庭用ゲーム機・ゲームソフト
1993 発光ダイオード
1997 ハイブリッド車
●その他28の選定イノベーション
1948 魚群探知機
1949 溶接工法ブロック建造方式
1951 フェライト
1952 ファスナー
1953 銑鋼一貫臨海製鉄所
1955 自動式電気炊飯器
1955 トランジスタラジオ
1956 コシヒカリ
1958 回転寿司
1958 公文式教育法
1958 小型(軽)自動車
1958 スーパーカブ
1959 ヤマハ音楽教室
1962 リンゴ「ふじ」
1964 人工皮革
1964 電子式卓上計算機
1965 自脱型コンバインと田植機
1967 カラオケ
1967 自動改札システム
1968 柔構造建築
1968 郵便物自動処理装置
1969 LNGの導入
1969 クオーツ腕時計
1960s ブラウン管テレビ
1960s-1970s 脱硫・脱硝・集じん装置
1972 電界放出型電子顕微鏡
1973 CVCCエンジン
1974 コンビニエンスストア
なお今後のスケジュールは、7月8日に発明協会ホームページ(特設サイト)で第1回発表の38イノベーションに関する解説文と主要関係者へのインタビュー映像(選定イノベーションの一部)を公開。その後、100選を目標とし、さらに候補案件の選定作業を進めるという。
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