有料入社試験
6月1日。大手就活サイトが登録受付をスタートし、2016年卒大学生(現:大学3年生)の就職活動が早くも始まった。
アベノミクスによる景気回復を受け、「良い人材」を青田刈りしたい企業側の焦燥感が垣間見える。
そんな中で、独特の入社試験制度で異彩を放っているのが「ニコニコ動画」や「着うたフルR」などでお馴染みのドワンゴ(東京都/荒木隆司社長)だ。
同社は、2015年新卒採用から、受験料として2525円を徴収する制度を導入した(地方在住者は免除)。
「本気で当社で働きたいと思っている方に受験してもらいたい」と同社は導入理由を説明。実際に、「志の高い学生が多くやってきている」(夏野剛取締役)という。
いまや学生は、ネットを通じて入社試験にエントリーができ、1人で50~100社を受験することが当たり前。「デモシカ」的な受験も増加の一途をたどっている。
その意味からも、受験者の本気度を見極めるべく、入口で関門を設けてしまうドワンゴの取り組みは、興味深い。
もちろん、お気付きのとおり、有料受験を実施するには、まず人気企業になる必要がある。
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは