アイリスグループ、切餅事業を譲受
アイリスオーヤマ(宮城県/大山健太郎社長)のグループ会社であるアイリスフーズ(宮城県/大山健太郎社長)は高橋フーズ(岩手県)の切餅事業を譲受した。
高橋フーズの創業は1964年。長く、生切餅とよもぎ餅、玄米餅などの製造を手がけてきた。2008年のピーク時には約14億8000万円を売り上げた。しかしながら、東日本大震災による風評被害と資材や原材料の高騰によって売上は約9億3000万円にまで落ち込み、2014年3月27日に民事再生法手続開始の申し立てを行っていた。なお、34人の従業員の雇用は維持する。
アイリスフーズは、豊かな食文化の創造を目的に2013年11月に新設された企業。日本国内のコメ消費量の拡大とコメ生産者の安定収入確保を目的に、東北・北海道で生産されたコメをコールド製法によって新鮮小袋パックで販売している。
今回の買収によって、アイリスフーズは商品ラインの拡充を果たしたことになる。
「切餅は需要が年末に集中する事業。この繁閑の差をなくしていきたい。当社の生活者視点に立ったマーケティング力と商品開発力によって、手軽で便利でおいしい食を追求し、新しい発想で需要と文化を創造したい」と大山社長は抱負を述べた。
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