西友、ウォルマートカード利用で3%割引
西友(東京都/スティーブ・デイカスCEO〈最高経営責任者〉)は、「ウォルマートカード セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カード(以下、ウォルマートカード)」利用による毎日の割引率を、3月1日から3か月間限定で、通常の1%から3%へ引き上げた。
ウォルマートカードは、入会金・年会費が無料のクレジットカード。西友やSEIYUドットコムでの利用時には、常に1%割引となるとともに、毎月5日と20日には店舗での利用で5%の優待割引を受けられる。
さて、この西友の3%割引キャンペーンの目的は、4月1日からの消費税増税対策にあるとみられる。
周知のように、今回の増税時には、消費税転嫁対策特別措置法によって、「消費税還元セール」などの表示は禁止されている。
しかし、別のタイトルでのセールやサービスを実施することは問題ないので、西友は1ヶ月前倒しで、対策を打ったのだろう。
2月17日にキャンペーン実施を発表して以降、顧客からの反響は、非常に大きく、同社が想定していなかったほどに新規申込者が殺到しているという。
単純な割引サービスなので、西友の好調ぶりを見て、追随する小売企業は増えるはずだ。
しかしながら、スティーブ・デイカスCEOは、「EDLC(エブリデー・ロー・コスト)、EDLP(エブリデー・ロー・プライス)の企業文化があるから、こういうことができる。今後の動向を観察しながら期間継続も検討したい」と競合企業には全く興味を示していない。
将来的には、これまで以上に、カード利用者の分析に乗り出す構えだ。
「現在も、顧客動向調査はしているが、誇張するほどの成果はでていない」とスティーブ・デイカスCEOは謙遜する。だが、会員増加は、西友にとって、EDLPプラスアルファの差別化策誕生の契機になるに違いない。
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