川柳大会の話
身近な所で「バレンタインデー」をテーマにした川柳大会があり、頼まれたため、仕方なく投句することになった。
投じたのは、
① アマゾン便 コクりも無機的 デジタル化
② 異性より 友に自分に バレンタイン
③ 言わなけりゃ 伝わらないよね 夫婦でも
④ アタックは ためらわないこと 今でしょ!
⑤ もらうのは いいけどつらい 倍返し
という5句――。
私的に快心の1作と自信があったのは、ダントツで第1句めだ。
「現代というものを実にシニカルにとらえ表現しており、名作の佇まいさえみせている」と選者がおっしゃってくださるに違いない、と高評をシミュレーションしたほどだ。
そして、バレンタインデーも終わった、この土曜日に、コンテストの結果発表があった。
自信満々で発表掲示板を見上げると、見事、入選。晴れて、景品のチョコレートセットをゲットした。
ところが、選ばれていたのは、私の予想とはまったく違う第5句めだった。
受けねらいで、誰でも思いつきそうな句なので、景品をもらうのも憚られ、ちょっと恥ずかしかった。
大体、倍返し、は去年の流行語でしょう!
うーん。
所詮評価とは他人がするもの。だから自己評価ほど当てにならないものはない、とまた思い知らされた。
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