国内ブランド価値評価ランキングに小売業5社!
世界最大のブランドコンサルティング会社であるインターブランド社は、2月12日、「日本のグローバル・ブランドTOP30」と「日本の国内ブランドTOP30」を発表した。
「日本のグローバル・ブランドTOP30」は、「海外売上高比率(2012年度連結ベース実績値)が30%以上」であるブランドが持つ価値を金額に換算してランク付けするもの。2013年で6回目となる。以下にベスト10を記す。
1位TOYOTA(35,346)、2位HONDA(18,490)、3位Canon(10,080)、4位SONY(8,408)、5位NISSAN(6,203)、6位Nintendo(6,086)、7位Panasonic(5,821)、8位LEXUS(2,743)、9位TOSHIBA(2,332)、10位Nikon(2.215)という順番だ(単位は百万ドル)。
自動車ブランドが好調で、30位までの累計金額では、対前年度比5.8%増となり過去最高の1198億8900万ドルを記録した。
一方、「海外売上高比率(2012年度連結ベース実績値)が30%未満」を対象にした「日本の国内ブランドTOP30」の順位も記しておきたい。
1位NTT docomo(10,582)、2位MUFG〈三菱UFJフィナンシャルグループ〉(6,528)、3位Softbank(6,352)、4位UNIQLO(4,160)、5位SMFG〈三井住友フィナンシャルグループ〉(4,117)、6位au(4,031)、7位MIZUHO(2,741)、8位Rakuten(2,087)、9位KIRIN(1,897)、10位Kao(1,864)。
11位SunTORY(1,634)、12位LAWSON(1,313)、13位TOKIO MARINE〈東京海上ホールディングス〉(1,266)、14位Asahi(1,235)、15位NISSIN(1,076)、16位SECOM(1,062)、17位MITSUBISHI ESTATE〈三菱地所〉(790)、18位FamilyMart(755)、19位Yakult(705)、20位MITSUI FUDOSAN(686)。
21位MUJI〈無印良品〉(630)、22位Daiwa House(494)、23位Benesse(482)、24位meiji〈明治〉(475)、25位NTT DaTa(462)、26位Dai‐ichi Life〈第一生命保険〉(453)、27位SEKISUI HOUSE(448)、28位Yamato〈ヤマト運輸〉(413)、29位Calbee(412)、30位NEC(411)(単位は百万ドル)だ。
こちらの累計額も対前年度比10.4%増の595億5500万ドルと過去最高を記録した。
なかでも躍進ぶりが目立つのは、小売業グループだ。
4位のUNIQLOは、同14%増で「ベストグローバルブランド2013」で100位にランクインしたGapを追い抜いた。中国・アジアへの出店戦略が軌道に乗り始めたMUJIも同28%増。トラベルやファイナンスなどのインターネットサービスの幅を拡大させているRakutenは同20%増と大幅増となった。
コンビニエンスストアも良い位置にいる。12位のLawson(同12%増)、18位のFamilyMart(同17%増)だ。
ランキングに入る条件は、株式公開していることであるため、Seven-Elevenを初めとする有力企業の名前が見られないのは残念(サントリーはサントリー食品インターナショナルの上場にともなうもの。よって酒類は除く)だが、全産業を対象にして小売企業が5社もランクインしている事実は誇ってもいいだろう。
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