パクリ天国
青春時代に多くの時間とお金をつぎ込んだあるバンドの楽曲の数々がパクリだったと判明した。あれも、それも、これも、…。
しかもその手口は、こすく、巧妙でネット社会さえこなければバレなかったんじゃないかなというものが多かったのでなおショックだった。
知人にそんな胸の内を話すと、冷淡な反応が返ってきた。
彼によれば、日本の音楽界はパクリの宝庫――。昔から、洋楽をちょっとだけいじって自分の楽曲として発表したり、洋楽の和訳歌詞を書き直したりしていたのだという。替え歌みたいなものも普通にある。
それでも、それで通っていたというのだから、時代というのは恐ろしい。
みなさんがよく知るあの有名アーチストもTVには出ないと粋がっていたあの硬派なロッカーもパクリに手を染めていたというのだから驚く。
知らぬとは怖いことである。
ただ、インターネットの普及によって、今後は過去に見られたようなローテクのパクリは姿を消すはずだ。
実際、ネット上では過去のパクリ作品が様々な形で掲示されている。
「YouTube」などで実音を出して2曲を比較すれば、盗作者はグウの音も出ない。
大体、アーチストを自称するのであれば、パクリなんかするな、とも言いたいところだが、ネット社会の到来が真にオリジナリティのある楽曲の創作を生むのであれば、それもよしとしよう。
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