地域コミュニティもテーマコミュニティもある

2013/12/24 00:00
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 以前、このBLOGで高齢者には、「キョウイク」と「キョウヨウ」が必要だ、と紹介した。

http://diamond-rm.net/articles/-/9137

 

 ここでいう「キョウイク」とは教育ではなく、「今日、行くところ」。「キョウヨウ」とは教養ならず、「今日の用事」を意味する。「歳を取ったら自宅ばかりにいないで外出しましょう」ということになる。

 変化に強く、男性との比較では相対的に社交的な傾向がある女性の場合は、大抵の方が、「キョウイク」も「キョウヨウ」も持ち合わせているものだ。

 

 困ったのは、変化対応に疎く、ひきこもりがちな高齢者の男性たちである。

 これという行き場のない彼らの一部は、夕方前から居酒屋に入って混雑が始まる17時ごろには精算して帰宅するというような生活をしている。

http://diamond-rm.net/articles/-/6224

 たまに居酒屋に行くのは悪くないことだが、毎日では、お金も身体もたまったもんじゃない。

 そこで注目したいのが、《地域》コミュニティである。コミュニティとは家族より大きく、国家より小さな集団のことだ。

 町内会などの活動はもちろん、公益法人であるシルバー人材センターに登録して、経理や剪定、大工、塗装、筆耕など、これまでの人生で培った技術や技能をリタイヤ後も生かすことも検討してみたい。

 その意味では、高齢者男性にとっては、以前にも増して「キョウイク」「キョウヨウ」のチャンスが広がっていると言っていい。

 でも、もう仕事はしたくない、という人もいるだろう。

 そうした時に、参加を検討してみたいのが《テーマ》コミュニティだ。

 テーマコミュニティとは、囲碁や将棋、版画、詩歌、写真、料理、美容、アニメ、カラオケ、スキー、ゴルフ、テニスなど趣味の団体だ。

 

 《地域》の括りだと価値観の合わない人たちとの接触機会が少なくないだろう。だが、《テーマ》の場合は、常に共通の話題があるから、人間関係は長続きする可能性が高い。

 しかもネット社会の現在、《テーマ》コミュニティを探すことは非常に容易になっている。

 日常生活で感じる、その「孤独感」は単なる思い込みに過ぎないかもしれない。

 

 だから、“終活”に明け暮れたり、居酒屋に入り浸ったり、縁側でお茶を飲みながら猫とじゃれてばかりいないで、高齢者男性はどんどん社会に再進出して、新たな消費活動に邁進して欲しい。
 

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