21歳じゃなくても…
「フォーエバー21」は、米国のSPA(製造小売企業)である。
1984年に1号店を開業して以来、徐々に店数を増やし、2009年に日本上陸。現在は全米42州、日本のほか、カナダ、韓国に合計500店舗超を展開するファストファッション企業だ。
同社が展開するブランドは、基幹ブランドの「FOREVER 21」(10代後半から20代女性)のほか、「LOVE 21 CONTEMPORARY」(20代半ばから30代)、「FOREVER 21+ PLUS SIZES」(ビッグサイズ)、「21 MENS」(メンズ)、「FOREVER 21 GIRLS」(6歳~14歳向け)など多岐にわたっている。
同社がターゲットにするのは、すべての老若男女だ。ただし、「永遠に21歳」というスピリットを持った人々なのだという。
なるほど、「それで『FOREVER 21』かあ」、と企業名とブランド名の由来を納得させられるのであるが、気になるのは「なぜ、21歳なのか?」という点である。
米国のほとんどの州では21歳から飲酒ができる、いわば“大人”。選挙権は18歳からだが、“大人”の仲間入りをしたころをいつまでも忘れないでほしいという意味なのだろう。
ただ、いつまでも21歳ということに対しては、私には少し違和感がある。
いちゃもんをつけるつもりはまるでないけれども、30歳、40歳、50歳、60歳、70歳、80歳…と、人々は、その年齢に応じて、美しく、アグレッシブであり、格好いいものだと考えるからだ。
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは