「痴漢冤罪」とならないように
「痴漢」は、数ある犯罪の中でも卑劣なもののひとつである。もはや、そのことについて縷々語る必要はないだろう。
ところがその一方で「痴漢冤罪」が増えている。勘違いや悪意の中で映画『それでも僕はやっていない』(周防正行監督:2007年)のような世界が繰り広げられているのだ。
逆に、あるターゲットを決め、痴漢に仕立て上げてしまう「痴漢でっちあげ」のような犯罪もまかり通っている。
ある弁護士に聞くと、「知らない4人がチームを組めれば、ターゲットを確実に有罪にすることができる」そうだ。弁護士は「もし、いわれなき痴漢行為で捕まったら、その場からとにかく逃げるように」と指導している。
専門家が指摘するように、被害者、目撃者、通報者など3人~4人がグルになった場合、ターゲットにされてしまったらひとたまりもないのだ。だから、電車やバスの中では、両手に荷物をもったり、両手で吊り革を握ったり、と男たちは悲しい防御策に努めている。
そんなことなら男性専用車両もほしいし、《痴漢してない手袋》や《両手固定器》などを開発販売してくれる企業は出てきてくれぬものか?
ところが、ふだんは冤罪防止に努めるサラリーマンも、泥酔した時はどうにもならないほど無防備になってしまう。こんな時には、迷わずタクシーで帰り、自己防衛を図りたいところなのに…。
「男は敷居をまたげば7人の敵がある」と言われる。
さみしいけれども、そんな仇敵に格好のチャンスを与えないようにすることこそ、自分と周辺にいるひとたちや組織を守る最大の自衛策――。とくに同業者の男たちよ、お気を付けください!
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