正体はノネナール

2010/03/14 00:00
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 「ノネナール」。不飽和アルデヒドで分子記号はC9H16O。

 加齢臭の元になる物質で40歳代以降の男女の耳の裏側辺りから発せられると言われている。

 元来、“臭い”には敏感なタチであるので私は例外的存在なのかもしれないが、最近、男性のノネナール臭が異様に気になるようになった。

 通勤電車やエレベーターの中、レストランや店舗など、人の集まる場所には、おおよそ加齢臭が存在することが多く、立ちくらみをもよおすることさえある。

 

 “臭い”とは罪なものであり、発臭源の本人はまったく気づいておらず、そんな無垢な本人に注意するわけにもいかず、現状はガマンをするしかなすすべがない。

 

 加齢臭の予防策としては、(1)抗酸化食品や食物繊維を摂取、(2)動物性脂肪、酒類、タバコを控える、(3)ストレスを避ける、(4)適度な運動などがある。また、最近は加齢臭を防ぐための石鹸なども発売されているようだ。

 

 しかし、高齢化の進展にともない、街には加齢臭が蔓延している。

 神経質になっているのが私だけではないとするならば、この消臭市場には“風邪っぴきさん”向けの咳エチケット用マスク以上に大きな可能性があるような気がする。

 臭いエチケットという言葉がたぶんそのうちの流行語になるだろう。

 もちろん、私もその対象者の1人。せっせと予防に励みたい。

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