値上げラッシュが財布を直撃するなかでも主婦が選びたくなるインストアベーカリーとは

2023/06/30 05:55
平塚 千晶 (家計簿・家計管理アドバイザー)
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原材料費や光熱費などの高騰から、あらゆる商品の値上げが進んでいます。価格高騰が続くなか、価格に敏感な主婦はどのような店舗を選び、買い物をしているのでしょうか。第7回は、実際に3人の子を育てる主婦である筆者から見た「インストアベーカリーの選び方」に注目して解説します。

ljubaphoto/iStock

なんでも値上げ時代に主婦が「インストアベーカリー」に期待すること

 あらゆるものの値上げを受け、以前より財布の紐が固くなってしまうことが多くなりました。なにを買うにも、以前より「高くなった」と感じることが多くなったため、「本当に必要なのか」「今でなければならないのか」など、以前より慎重に検討しながら買い物を進めています。

 単価が低めの「インストアベーカリー」でも、商品の価格高騰を感じることが徐々に増えています。筆者自身も食品スーパーのインストアベーカリーには毎週のように足を運びますが、「この商品は以前より価格が上がっている」「この商品は価格が維持されているが、商品が小さくなった」など、“ステルス値上げ”を含めて、価格面の変化は敏感に感じ取っています。

 そうしたなかで筆者がインストアベーカリーに期待しているのは、「手軽さの維持」と「おいしさと新しさの訴求」です。

 まず「手軽さの維持」とは、「価格訴求」のことです。ふだんから比較的購入頻度の高い商品については、価格に敏感な消費者であれば以前の価格を覚えています。顕著な値上がりを見ると「値上がりしているな」とわかりますし、価格に変化がなくても“ステルス値上げ”がされていれば、すぐにわかります。

 購入頻度の高いシンプルな定番商品であるほど、「たまにしか買えない高級品」になってしまうより、多少の値上がりはあっても「いつでも買える手軽さ」を維持するような仕立てであるとありがたいと感じます。

 次に「おいしさと新しさの訴求」です。シンプルな定番商品には先述したように「手軽さ」を優先してほしいですが、それ以外のパンには「遊び心」があってほしいと感じています。

 筆者が立ち寄る店舗のなかには、いつ行ってもほとんどの商品が「シンプルな定番もの」で、新商品がほとんどないインストアベーカリーもあります。しかし、たまには違ったテイストも楽しみたいですし、なにより遊び心をくすぐられる仕立てであれば、多少高価格であってもそれほど気になりません。

 最近は、値上げによる影響で「外食やテイクアウト、コンビニよりは安く済ませられる中食」に注目しているため、なんでも値上げされる現在でも、お財布の紐を緩めてもいいと思えるような遊び心のある商品を探しているのですが、そうした商品が見つからない店舗も多く、残念に感じることがあります。

 また、個人的には、来客時に軽食として出せるようなサンドイッチの詰め合わせパックのほか、洋菓子店やカフェで販売しているような焼き菓子やドーナツなどの商品もあれば嬉しいと思います。このような商品は、洋菓子店やカフェなどに行かないと手に入らないことが多いのですが、急な来客時に食品スーパーなどで手軽に購入できると大変便利です。

 しかし、ほとんどの店舗では、取り扱いがない場合が多く、「さまざまなシーンに合わせて使いわけることができないインストアベーカリーが多い」と感じています。

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記事執筆者

平塚 千晶 / 家計簿・家計管理アドバイザー

東京都在住。主婦歴20年以上。夫と子ども3人の5人家族。結婚と同時に家計簿をつけ始め、家計簿、家計管理、ポイ活などに詳しい。主婦業を中心とした執筆も多数あり、雑誌などへの掲載も多数。日本テレビ、フジテレビ、NHK、テレビ東京などにも出演。著書に「あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」「ズボラ家計簿」練習帖(講談社)など。

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