ドン・キホーテのPBに『チェーンストアエイジ』誌編集部盛り上がるの巻
記者発表会で、おみやげをもらうことは少なくない。
最近は、小売業の新しいプライベートブランド(PB)の発表会が多く、大抵の場合、帰り際に、開発商品を満タンに詰めこんだエコバックをいただく。
10月14日、ドン・キホーテ(東京都/成沢潤治社長)はPB「情熱価格」(全148アイテム)の記者発表会を開いた。
すでにいろいろな所で報道されているように、最大の目玉商品は690円のジーンズ。たとえば、「メンズルーズFジーンズ」は紺と黒の2色。ウエストは76~96cmの6サイズ。股下は76cmと83cmの2種類で合計24SKUを揃え、業界のジーンズ最低価格を更新した。
おみやげとして、大きなエコバックをいただいたので、帰社後に女性社員に渡し、「みんなで分けて」と伝えた。
着席して、通常の業務に戻ると女性社員の周辺がずいぶんと賑やかだ。ドン・キホーテのPBにつられて集った感じで、大きな笑い声まであがっている。
「ジーンズが2本も入ってる!」「なに、このポテトチップスの大きな袋。あはは、これっていくら?」「サントネージュワイン社製の赤ワインは398円なんだあ、おいしいのかなあ?」「今日のおやつは、カカオケーキにしよう!」。
PBを中心にして、和気藹々と盛り上がっている。
いつものおみやげの場合は、興味を持つ者はそれほど多くなく、社内にはいつまでも手のつけられることのない在庫もあるほどなのに…。
おみやげ慣れした当社の社員をも惹きつける魅力――。
ここにドン・キホーテの本当の強さがある。
それが何であるのかをここでは言及しないが、同業他社とは一線を画することを平然とやってのける流通業界の風雲児は、PB開発でも異端派としての存在感を見せている。
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