アイリスオーヤマがLEDで快進撃!
アイリスオーヤマ(宮城県/大山健太郎社長)がLED(発光ダイオード)で快進撃を続けている。すでに個数ベース(家庭用)では、25%のシェアを獲得してさらなるシェアアップに努める。
2010年度は、家庭用LED電球の「エコルクス」シリーズは260万球を販売。現在は、月産30万球から100万球に増産体制を整えた。照明業界全体で年間1200万球と言われているLED市場だが、アイリスオーヤマ1社で年間1200万球を生産する格好だ。
「家、まるごと、LED」をキャッチフレーズにして、ホームセンターやドラッグストアなど1万2000店舗の店頭で訴求していく。
一方、オフィスや店舗の需要を狙った直管形LEDも月産100万本体制に切り替えた。4月には米国ゼネラル・エレクトリックとの販売契約を締結し、5月からは同社製品を「エコルクス プロ」シリーズのラインアップに加え、販売をスタートさせている。
2011年3月の段階でカタログに掲載されていたLEDは200アイテムに過ぎなかったが、この9月には1200アイテムを揃えるに至っている。さらに来春に向けて1000アイテム加えるという。
9月14日には、照度センサー付きの直管形LEDを発売する。LEDに照度センサーを搭載して窓際など室内の明るさを一定に保つことができるセンセーショナルな製品で、さらに電気代を3分の1ですることができるという。
アイリスオーヤマのLED事業の売上目標は2011年度に120億円。12年度に300億円。10年度の全社売上高は848億円であるから、照明事業の構成は飛躍的に上がっていることがわかる。もはや、収納・インテリア、ペット、園芸、日用品のメーカーベンダーからとはまったく異なるステージに立っている。
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