○○○○の○○○○
「僕の実力は凄いんですよ。何せ、“京都のイチロー”と呼ばれていたんですから。打つに決まっているでしょう?」
選手の実力を形容する際に、実際の選手を持ち出して、「(地域名、学校名、競技名)の○○○」と使うことは、一般的だ。
冒頭の“京都のイチロー”などは、その最たる例。現実的に、“上州のイチロー”と呼ばれているのは、今シーズンにオリックス・ブルーウエーブのドラフト1位で入団した駿太だ。
また、個性派俳優の赤井英和さんのプロボクサー時代は“浪速のロッキー”だったし、バルセロナオリンピックの金メダリスト古賀稔彦さんは“平成の三四郎”、『ゆうひが丘の総理大臣』というTVドラマ化されたマンガもあった。
ただ、これは他人から評されるからいいものであって、自ら主張するとなると、はなはだ格好悪いし、空しいキャッチコピーにしかみえない。
ところが、世の中にはいろいろな人間がいるからわからないものである。
「流通業界のジャック・ウェルチ」「流通業界のカルロス・ゴーン」「流通業界の松下幸之助」を自称する経営者やコンサルタントを信じることができるだろうか?
少なくとも、私なら眉にツバしてしまい、笑ってしまう。
でも、この業界には、コメディのようなことを真顔でやっている人がいるのだから、本当に驚く。
思わず「責任者出てこい!」と人生幸朗さんよろしく、叫びたくなる。
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは