わが社のそばにオーシャンシステムが「たきたて魚沼産コシヒカリ弁当店」を開業
9月26日、午前11時――。
オーシャンシステム(新潟県/樋口勤社長)は、東京都千代田区司町の一角に弁当専門店の「百米」を出店した。日本ビル店、三菱ビル店、五番町店、西新宿店に次ぐ、5番目の都内直営店になる。
周辺は中小企業の事務所が雑居ビルにいくつも存在するビジネス街。弁当需要も大きいようで「居酒屋」(中心売価500円)、「中華料理屋」(同500円)、「低価格弁当屋」(同380円)などがわずか30m内に重なるように割拠する弁当激戦区だ。
同社が確保したのは幅一間、坪数7坪というテナント用地。ここに数百万円を投資して「百米」の出店に至った。
競合に対する最大の武器は、店内たきたての魚沼産コシヒカリだ。
竹素材を原料にした3層からなる容器に入った松花堂弁当。オリジナルの「魚沼和膳」(480円)と低カロリーの「魚沼健美膳」(450円)の2品のみで勝負する。
メニューは日替わり。オープン日は、「魚沼和膳」がエビフライ(手作りタルタルソース)、切干大根煮、白菜辛子和え、細切り茎ワカメ。「魚沼健美膳」は蒸し鶏と春雨麺の胡麻ダレ、野菜の麻婆炒め、もやしのポン酢和え、ツナサラダ、フルーツゼリーという豪華さ。これにきのこのカップみそ汁が付く。
なお、おかずは千葉県稲毛の工場から納品されている。
周知を図るために周辺にチラシを4000枚ポスティングして満を持しての出店。初日に用意した200食は完売目標時刻の12時半ごろにはすべて売り切り、最高のスタートを切った。中嶋庄司常務取締役は、「日販300個の潜在性がある」と力強く語った。
そして同店の面白さは、これだけではない。
12時30分以降は、「たれカツ丼」1品のみを販売。さらに夜には、串揚げ立ち呑み屋に変身して、高い家賃を取り戻すべく“三毛作”に挑戦している。
オープン当日はお客の7割以上が女性。そわそわと忙しなく動き回っていた樋口社長は、この様子を見て「幸先は非常に良い」と感想を漏らし、13時を待たずに店舗から早々に引き揚げた。
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