事故の原因は組織文化にある
組織内で起こる事故にはさまざまな要因がある。
①設備やシステムの設計不良、②人的ミス(ヒューマンエラー)、③不適切な研修など原因を突き詰めていくと実に多彩なものである。
米国の心理学者で組織開発(オーガニゼーションディベロップメント)、キャリア開発、組織文化の専門家でありマサチューセッツ工科大学(MIT)スローン校経済学部の名誉教授を務めるエドガー・ヘンリー・シャインは、「事故のほとんどの原因は組織文化にある」と断言する。
大抵の事故は、組織内の共通の思考や行動パターンが誘発していることが分かっているからだ。
組織文化をつくる重要な役割を果たすのは、リーダーである。
だから、リーダーには文化創造、文化維持、文化管理、文化破壊の責任があると結論する。これは、企業のトップに限ることではなく、部長、課長、係長、みな同じ。部下を抱える者すなわちリーダーには責任があることを今一度戒めたい。
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