何かが変わっている ―米国のウォルマート―
6月8日のBLOGでウォルマートが424坪の小型フォーマット「ウォルマート・エクスプレス」を出店したと報告した。http://diamond-rm.net/articles/-/3481
さらに6月14日、ウォルマートは、米国の平均的食品スーパーと同規模の「ネイバーフッド・マーケット」の名称を「ウォルマート・マーケット」に変更、出店を加速させていくと発表した。
投資家向けの説明会(@シカゴ)で、ウォルマート米国部門のビル・サイモン社長兼CEO(最高経営責任者)が明らかにしたものだ。
同社は2011年度に「ウォルマート・マーケット」を90~100店舗新設、2013年度までに店舗数を300店に増やす。
「ウォルマート・マーケット」の店舗規模は平均約4000㎡。規模はスーパーセンターの3分の1ほどで、都市部などでの出店余地が大きいことが強みだ。
これまで、同社の主力業態であるスーパーセンターの投資リターンが高すぎたために「ウォルマート・マーケット」の拡大戦略は採ってこなかった。1998年に1号店を開業したものの、13年間で185店舗を出店するにとどまっている。
「ウォルマート・エクスプレス」「ウォルマート・マーケット」の強化――。
いま、米国ウォルマートは何かが変わっている。
ウォルマートにとっての2011年度は、大きな戦略転換の年と言えるかもしれない。
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