創業者妻の苦労は計り知れない
1979年に誕生した「さえき」(東京都/佐伯行彦社長)が創業30周年を迎えた。11月6日に開かれた記念祝賀会主賓の平富郎エコス会長のスピーチから――(@立川グランドホテル)。
「人生には勝負所が3つある。ひとつは、どの学校に行くか、ふたつは、どの企業に就職するか、そして3つめは誰と結婚するかだ」。
「意外と思われるかもしれないが、創業者は文句を言いたくても胸にしまっていることが多い。とくに創業当初は何も言えないものだ。感情のままに従業員に当たっていたら、みんなやめてしまうからだ。その分、創業者は妻に当たることになる。だから創業者の妻の苦労には(私の場合も含めて)計り知れないものがある」。
「ヒトの力には限界がある。ただ100の力しかない経営者でも、1000の援軍がいてくれれば、1100の力を出すことも可能だ。だから多くの応援団をつくることが大事だ」。
「経営のノウハウは、誰にも教えることができない。経営は、頭の良し悪しも関係ない。関係があるなら東大卒はみんな億万長者になれる。経営とは1人で学び、1人で戦わなければならない、孤独なものなのだ」。
さすが、苦労人の平さん。このなかにもあるように、奥さんをはじめ、家族や従業員、取引先を大事にする経営が、多くの応援団を味方につけることにつながっているようで、平さんの周囲には常に多くの人が絶えない。
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