社長が心地よくなったら会社は終わり
社長にプレッシャーをかけることができる人はいるだろうか?
真っ先に思い浮かぶのは、株主である。株式公開企業であれば、株主総会の場で株主からの質問攻勢にさらされるということはあるだろう。非公開企業のサラリーマン社長ならオーナーや創業者にプレッシャーをかけられることがある。
また、団体交渉の場で労働組合からつるしあげを食らうこともある。
さらには、消費者団体や地域団体、環境団体がプレッシャーをかけてくることもあるかもしれない。
ライバル企業のプレッシャーもなかなかのものだ。
「けれどね…」とある企業のトップは本音を話してくれた。
「社長というのは、やはり企業内では圧倒的な権限を持っているものなんですよ。従業員の生殺与奪の権限もあるし、時間の自由もきく。楽をしようと思えばいくらでも楽ができます。でも、社長は経営をしなければいけません。トップが心地よくなったら会社は終わり。だからそうならないように私は自戒を続けています」。
同じように別の企業の副社長は語る。
「当社の社長は2代目のボンボンなので、世間知らずのところがある。だから、社歴の長い私が“番頭”役を買って出て、折あるごとに苦言を呈しています。社長は、うざったいかもしれませんが、企業の継続性を考えると、社長を心地よくしておくわけにはいかないんです」
なるほど――。どちらの言い分も至極まっとう。
自戒? 番頭?
みなさんの会社には、社長へのプレッシャーがありますか?
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