いまこそ45歳のジョージ・フォアマンに学ぶ(後編)
昨日の続きです。
ジム内の取材禁止ゾーンでジョージ・フォアマンは、一体何をしていたのか?
“スポコン”ドラマにありがちな、秘密訓練をしていたわけではなく、腹筋や背筋を鍛える地味な基礎訓練に励んでいたのだ。
対戦相手は、ヘビー級チャンピオンを9度防衛し、あのマイク・タイソンを倒したイベンダー・ホリフィールドをも破った27歳のマイケル・モーラー。
気力体力ともに絶頂期の若者に勝つために、静かに黙々とただただ基礎訓練を繰り返していたのだ。
加齢にともない年老いてゆく自分の肉体を肯定してすべて受け止めたうえで、自分に不足しているものを補おうとしていた。
年齢を重ねると、なかなか謙虚になることができないうえ、自分の弱みを見つめ、対峙し、強化することを怠りがちだ。
そんな時には、この沢木さんの作品の中のジョージ・フォアマンを思い出し、反省するのである。
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