あの文豪も過ごした青森・弘前の市場「虹のマート」で地元の味を堪能

2025/07/16 05:00
森本 守人 (サテライトスコープ代表)

地元住民でにぎわう「虹のマート」

 やってきたのは「虹のマート」。1956年開業の、おもに生鮮食品を扱う店舗が入居する市場だ。バスターミナルの向かいにあるものの、時間帯のせいか、前の道にはあまり人は歩いていない。

「虹のマート」外観。前の道には、あまり人が歩いていなかった
「虹のマート」外観。前の道には、あまり人が歩いていなかった

 しかし市場に入り、驚いた。

 多くのお客で賑わいまくっていたからだ。青果店、鮮魚店、総菜店はじめ、多種多様な店舗が集積し、見て回るだけでも飽きない楽しい雰囲気。来ているのは、一部には観光客の姿もあるが、大半は昔から通い慣れているベテランのお姉さま方だ。

市場内は、地元客で大賑わい。生鮮食品を扱う店が数多く入っている
市場内は、地元客で大賑わい。生鮮食品を扱う店が数多く入っている

 施設内には無料の休憩コーナーがあり、そこで市場内で買ったものを食べられる。

無料の休憩スペースで食事をすることができる
無料の休憩スペースで食事をすることができる

 あちこち回遊し、まず買ったのは鮮魚店に並んでいた海鮮丼。マグロ、ホタテ、イクラのほか、天然の特大赤えびも入っている。フタを開けるとこんな感じ。どうです、おいしそうでしょう。

鮮魚店で買った海鮮丼。包装をとり醤油をかけた
鮮魚店で買った海鮮丼。包装をとり醤油をかけた

 少し醤油をかけ、まずはマグロから。いやぁ、これはたまらん。ご飯を一口頬張った後、赤えび、ホタテ、そしてごはんを食べた。おいしさのあまり箸の動きが制御できなくなり、味わいながらもすぐに完食した。

マグロからいただく。これはたまらん
マグロからいただく。これはたまらん

 やや小ぶりの丼だったため、あと一品、何かを食べられそうだ。再度、あちこちを巡り、発見したのは麺専門店。一角が飲食ゾーンで、食事ができるようになっている。壁にメニューが並んでおり、そのうち「津軽 幻のそば」を注文した。

食欲を喚起する見た目の「津軽 幻のそば」
食欲を喚起する見た目の「津軽 幻のそば」

 最高に食欲を喚起する見た目である。テーブルにあった一味を適度にかけ、いただく。うん、おいしい。つゆもあっさりとしており、京都人の私の舌にも合う。これもどんどん食べ進め、完食した。

 満腹である。弘前市、とてもいいところだった。機会があれば、またゆっくり来てみたいと思った。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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