「ヘルシー」がキーワード、オーストリアのスーパーマーケット、Spar!ビジュアル解説
世界中から集められたスパイスがスゴイ!
トップセラーの一角をなすスパイス類の中で、注目すべきは塩です。モーツァルトの出身地で、ドイツ語で「塩の砦」を意味するオーストリアのザルツブルクでは、古くから岩塩が豊富に産出されるため、海水塩と同程度に流通しています。肉用、魚用、バーベキュー用、ハーブ入り、赤ワイン風味といった珍しいフレーバーも盛りだくさん。また、スパイスは新鮮な風味が重視されますので、使う瞬間に鍋や皿の上でガリガリと挽くのが主流となっています。このため、ミル型の容器にゴロゴロと入れられた塩の塊や粒胡椒などのスパイス類も多く取り揃えています。
オーストリア名産品コーナーは?
店内で、赤いリンゴマークが目印となっているのは、オーストリア産の銘品コーナーです。シュタイヤマルク州名産「パンプキンシード入り」の緑色のハチミツ、ウィンナーコーヒーの豆、発酵途中のリンゴ酒や卵黄・エタノール・バニラシュガーから作られたオーストリア風たまご酒の「アイヤーリキュール」など、食欲をそそる美味しそうなものが揃っています。
観光客に人気なのは?「チョコレート編」
世界中から観光客が集まるオーストリア。そのお土産コーナーのナンバーワンは、やはりモーツァルトクーゲルンでしょう。これは、ピスタチオ・マジパン・ヌガーの入った球状のチョコレート菓子で、オーストリアを代表する銘菓のひとつです。見た目の珍しさや味わい深さに加え、包みにモーツァルトの肖像画が付いていることが人気の理由です。シュパーでは、10分に1度は商品を補充しないと、棚が空になってしまうとのこと。
観光客に人気なのは?「アルコール類編」
美味な洋酒類が集められたアルコールコーナーも高い人気を誇っています。一番人気なのは、産地の州別に陳列されたオーストリア産のワインで、リーズナブルながら馥郁(ふくいく)とした味わいであるため、赤白ともに好調です。さらに、日本ではほとんど見かけない「シュナップス」というアルコール度の高い蒸留酒もずらりと陳列されています。オーストリア名産のアンズや洋ナシ、ハーブなどで味付けされた、上品ながらも力強い飲み口と芳醇さが「酒ツウ」に絶賛されているようです。
今回の3時間超にわたる取材を通して、シュパーのいたるところに盛り込まれていたキーワードが「ヘルシー」ということ。元来、オーストリア人は添加物が少なく、昔ながらの自然な方法で調理された食事やオーガニックフード、アニマルフレンドリーな商品を顕著に好んでいました。シュパーの担当者によると、昨今はその傾向にますます拍車が掛かっているとのこと。今後も「自然」、「健康」といったトレンドが引き続きメインストリームとなりそうです。