メトロ キャッシュ アンド キャリー ジャパン 代表取締役社長 石田隆嗣
登録制の強み生かし、購買データを活用したマーケティングを本格化する!
出店速度を速めるため小型店の出店も検討へ
──現在、9店舗を展開していますが、今後の出店計画を教えてください。
石田 先日、独本社でも説明してきましたが、9店舗で終わるつもりはありません。10年を機に拡張スピードを速めていきたいと考えています。これまで大型店を展開してきましたが、投資リターンを改善し、出店速度を速くするために、都心部に対応した小型店舗も検討しているところです。
──出店エリアと店舗数はどう考えていますか。
石田 出店エリアはまずは首都圏です。ここでドミナント戦略を進めていきます。具体的な出店計画数は公表していません。日本の人口は1億2800万人、仏の人口は6000万人です。仏で90店舗以上展開していますから、あくまでも想定ですが、ポテンシャルとしては200店舗近くある。ただ、店舗数は、店舗のサイズによって変わってきます。サイズを小さくすれば、出店は加速するでしょう。いずれにせよ今のところは、4000万人の首都圏市場の深耕をめざしています。
──日本に進出して10年。これからの10年に向けての抱負を聞かせてください。
石田 独メトロの首脳は日本市場について、「非常に面白い。ポテンシャルもある」と見ています。お客さまからの信頼は時間をかけて育てていくものですから、足元を固めながら店舗展開をすることが大事だと考えています。これまでの10年は、決して短くはありませんでした。これからも、お客さまの信頼を得ながらやっていきたいと思います。20年来の仕入れ先を変えて、メトロと取引をしていただくお客さまもいますから、一朝一夕で信頼を得ることはできないと思っています。お客さまにどう納得していただくか。そこは泥臭くやっていくつもりです。