ウエルシアHD、第1四半期決算は利益大幅回復


ウエルシアホールディングス(HD)の看板
〔写真説明〕ウエルシアホールディングス(HD)の看板 (時事通信社)

 ウエルシアホールディングス(東京都)が7月8日に発表した2026年2月期第1四半期決算(連結2025年3月1日~5月31日)は、売上高が前年同期比9.7%増の3,344億円、営業利益が42.1%増の78億円、経常利益が41.0%増の92億円となり、前年同期の2ケタ減益から2ケタ増益へ大幅回復した。

 第1四半期は、顧客のニーズに対応する商品の販売、サービスの提供に努めた。物販部門では、健康増進のために取り扱いを終了したたばこの売上は減少したものの、需要の高まりによって米関連商品の売上が増加したほか、プライベートブランドの拡販、WAON POINTサービスの利用拡大に注力。

 調剤部門では、調剤併設店舗数の増加(第1四半期末現在2,272店舗)によって処方箋受付枚数が増加。この結果、物販と調剤合計の既存店売上前年比は堅調に推移した。

 物販部門の売上高は8.8%増の2,576億8,000万円。品目別構成比でトップの「食品」は、2ケタの14.0%増の798億1,100万円と大きく伸長。調剤部門についても13.2%増の765億2,000万円と高い伸びを達成した。

 また、WAON POINTサービスを中心に、ポイントカード・アプリの利用率向上を目的とした集客施策強化を図り、ポイント会員であるウエルシアメンバーは1,400万人まで増加。

 プライベートブランドについては引き続き、機能、品質、エコ性能をみがき続けた商品の開発に注力し、第1四半期末のラインアップを434品目まで拡大。「からだWelcia」と「くらしWelcia」を中心とした拡販が奏功し、2ケタ営業増益に寄与した。

 2026年2月期の連結業績については、ツルハホールディングスとの経営統合を予定し、11月27日に上場廃止となることから公表していない。

関連キーワードの記事を探す

© 2025 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態