ヤオコー、10月に持株会社設立、新たな経営体制でグループ運営を強化
ヤオコー(埼玉県)は、10月1日(予定)を効力発生日とする単独株式移転(本株式移転)により、持株会社(完全親会社)である「株式会社ブルーゾーンホールディングス」を設立する。
ヤオコーグループを取り巻く経営環境は、少子高齢化や経済全体のインフレ基調が続く中、原材料費や人件費などのコスト高騰が続き、厳しさを増すことが想定される。
こうした厳しい環境下で、独自の「強み」を持つ食品スーパーマーケット企業が連帯しつつ切磋琢磨することで競争を勝ち抜き、地域住民の食生活向上に貢献するため、持株会社体制への移行を決断した。
今回の持株会社体制への移行により、グループ各社は「親子関係」ではなく「兄弟関係」となり、それぞれが自律的に成長を目指す。
また、グループのガバナンス強化のため経営管理機能と業務執行機能を分離し、業務執行部門である各事業会社においても権限と責任を明確にする。
さらには、「グループ売上高1兆円」に向けた基盤づくりを進めるため、持株会社はM&Aや新規事業開発・ESG対応といったグループ経営の戦略立案、グループ全体のリスク管理、管理部門のシェアードサービスという3つの機能を担う計画だ。