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カンセキ、上期は販管費大幅減で黒字化

カンセキ

 カンセキ(栃木県)が10月10日に発表した2025年2月期第2四半期決算(非連結2024年3月1日~8月31日)は、売上高が前年同期比1.1%増の181億3,900万円、営業利益が2億5,300万円、経常利益は2億1,500万円となり、利益は前年中間の赤字から黒字に転じた。

 「創業50周年」、「WILD-1事業・創業40周年」を迎える2025年2月期、上期は周年セールやメモリアルイヤーを盛り上げる各種企画を実施。周年セールの効果により、ホームセンター事業では日用品やペット、園芸用品の売上が伸長し、新型コロナウイルスの行動制限緩和によるイベント再開や外出機会の増加で、WILD-1事業はハイキング用品、業務スーパーは値ごろ感のある食料品の売上が順調に推移したが、今夏の猛暑・ゲリラ豪雨の影響で来店客数が落ち込み、DIY関連商品やキャンプ用品の売上が伸び悩み、全体の売上高は微増に止まった。

 経費面では、人員の効率的運用や既存契約の見直し、在庫圧縮による倉庫保管料の削減、新規出店費用の抑制などの各種経費削減策を実行し、利益の黒字化につなげた。

 ホームセンター事業の営業収益は前年同期比2.4%増の79億7,700万円となったが、セグメント利益は7.4%減の1億9,600万円。WILD-1事業の営業収益は9.7%減の45億1,500万円で、セグメント損失として2,900万円を計上。一方、業務スーパーの専門店事業は、営業収益が9.2%増の57億1,600万円、セグメント利益は33.4%増の4億8,700万円と好調に推移した。

 売上総利益に営業収入を加えた営業総利益は約100万円増。一方、販管費が2億8,400万円減少したことで、前年の営業損失3,100万円は、2億5,300万円の営業黒字に転じた。

 2025年2月期の業績については、売上高で1.8%増の370億円、営業利益で4億5,000万円、経常利益で4億2,000万円を予想。黒字化を見込んだ。