イオンリテール、今春、AIを活用した店舗DXを実装
イオンリテール(千葉県)は今春、AIによる「ワークスケジュール自動作成機能」と「新・販売計画支援システム」を実装する。これにより、同社の店舗業務を一貫してサポートする仕組みが完成する。
今回、実装する 「ワークスケジュール自動作成機能」は、AI学習により各従業員の時間帯ごとの作業割り当てを自動化する。従業員の勤務シフトやスキル、時間帯ごとに必要とされる業務内容に基づき、“瞬時に”“自動で”“抜け漏れなく”作業割り当てを行う。既に導入している一部の部門では、作成時間について半減~8割減の効果が出ているという。
また、「新・販売計画支援システム」では、販売計画の作成を半自動化し、作成時間が導入前の8分の1に短縮されるほか、タブレット端末で計画の確認や編集が可能になり、現場確認を含めた進捗管理や従業員同士のコミュニケーションが円滑になる。
これにより、イオンリテールが2020年以降に実装したシステムで創出できる人時は年間約200万人時(同社試算)となる。
同社はDXを省人化のためではなく、約12万人の従業員がそれぞれの能力を発揮し生き生きと働くための取り組みと位置づけている。
【概要】
■実装スケジュール
ワークスケジュール自動作成機能:2024年4月21日(日)より店舗の全部門で実装
新・販売計画支援システム:今春(2024年春)実装予定
■展開店舗
「イオン」「イオンスタイル」など約360店舗