NEC（東京都）は、小売業向けに商品棚の陳列状況をAIで分析する「NEC棚定点観測サービス」を強化し、3月11日より提供を開始した。
このサービスは、定点カメラで撮影された映像から商品の補充や前出しを必要とする棚を自動で特定し、従業員に情報を提供する。今回のアップデートでは、スマートデバイスを用いて商品棚を撮影するだけで、商品位置を自動判定する機能が追加され、導入時や陳列レイアウトの変更時に必要だった手動での登録作業を省略できるようになった。
この新機能は、東急ストア（東京都）で先行採用され、その効果を検証している。商品棚を撮影し、NECの画像補正技術を駆使して商品位置と情報を特定し、棚割データをサービスに自動登録する流れを採用している。
小売業界は市場縮小や人手不足といった課題を抱えており、売り場管理の効率化が求められている。
同サービスは、これらの課題に対応し、店舗運営の効率化を図るもの。NECは今後もこのサービスの精度向上とユーザビリティの向上に取り組むとしている。
