イオン・ウエルシア、ツルハとの経営統合の協議を開始
イオン(千葉県)および、傘下のウエルシアホールディングス(東京都)とツルハホールディングス(北海道)は、経営統合の協議を開始することを2月28日に発表した。
まず、この目的を実現するため、資本業務提携契約の締結を決定した。
3社は医療格差、健康格差、および地域間格差の拡大が社会問題となる中、ドラッグストア業界では、出店余地の減少、薬価の引き下げ、価格競争の激化など、事業環境の厳しさが増している。これに対処し、誰もがヘルス&ウエルネスのサービスを平等に受けられる社会を実現するために、自らの業態を抜本的に変革していく必要があるという考えに至った。
これらの目標を達成するために、3社は自社の経営資源を最大限に活用し、連携することでさまざまな分野でシナジーを発揮して、日本最大のドラッグストア連合体を形成し、競争力の獲得、アジアNo.1のグローバル企業への成長を目指す。それと同時に、従業員に無限の成長機会を提供するため、今回の資本業務提携契約を締結することを決定したという。
各取引が完了した場合は、ウエルシアホールディングスはツルハホールディングスの完全子会社としてツルハグループに入り、また、2027年までにツルハホールディングスはイオンの連結子会社となるとともに、イオングループのヘルス&ウエルネス事業の中核子会社として位置付けられる。
【業務提携の内容】
●店舗開発、調剤併設化等に関する相互協力
●商品や電力の仕入れ・開発等の相互協力
●物流効率化の相互協力
●決済・ポイントシステム・デジタルマーケティング・保険等に関する提携
●プライベートブランド商品の共同開発や相互供給の推進
●DX・ECの推進等に関する相互協力
●経営ノウハウの交流
●フード&ドラッグ業態の研究と推進
●人材及び人事情報の交流
※実際の実行項目の選択、時期及び条件等の詳細については、別途、ツルハHD、イオン及びウエルシアHDの間で協議し、決定する予定