ローソン、聴覚障害者の買物支援に「コミュニケーションボード」導入

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ローソンの外観
ローソンは、耳が不自由な人の買物を支援する目的で「コミュニケーションボード」を導入した。

 ローソンは、耳が不自由な人の買物を支援する目的で「コミュニケーションボード」を導入した。ボードには、「クレジットカード使用します。」「中華まん購入します。」「宅配便発送します」といった文言とイラストが記載されており、これらを指差すことで店員に意思を伝えられる。

ローソンが導入した聴覚障碍者の買い物支援を目的とした「コミュニケーションボード」
PDFデータをプリントアウトするか、公式アプリでデータを表示して使用する

 3月1日からコミュニケーションボードのデータをローソン公式ホームページと公式アプリ内に公開した。ホームページからダウンロードしたPDFデータをプリントするか、データをアプリで表示して使用する。レジカウンターで販売する商品の購入やサービスの利用がスムーズに行えるようになる。

 ローソンでは2022年8月から、聴覚障害者の買物支援として、「指差しシート」を全店のレジカウンターに貼付している。シートに表示されたイラストを指差すことでレジ袋を購入したり、商品のレンジ加熱を依頼したりできる。11月には指差しシートのデータをホームページで公開した。コミュニケーションボードには、指差しシートに表示されていない項目を記載した。

 新型コロナウイルス感染症の影響でマスクの着用が日常的になったことで、聴覚障害者は店員の口元の動きを確認できなくなり、買物時に不便を感じることが多いという。ローソンでは耳の不自由な社員や聴覚障害者団体などの意見を聞きながら、コミュニケーションボードを作成した。

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