森ビルは2023年秋、東京都港区の地下鉄日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅直結の高層複合施設「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」を開業する。地下2階から地上7階は商業施設となり、約80店が出店する。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーは地下4階・地上49階建てで、高さは約266m。9階と10階および15〜44階の32フロアは総賃貸面積約10万7000㎡のオフィススペース、1階と11〜14階には客室数205室の「ホテル虎ノ門ヒルズ」が入る。
45〜49階(一部8階)には、約1万㎡の情報発信拠点「TOKYO NODE」が誕生する。メインホールや3つのギャラリーで、ビジネス、アート、エンターテイメント、テクノロジー、ファッションなどさまざまなジャンルの情報やコンテンツなどを発信する。また、フォーマルからカジュアルまで4つの飲食施設を設けるほか、屋上には庭園やブール、2つのレストランがオープンする。
商業施設部分の面積は約1万4400㎡。地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」に直結し、午前7時から午後11まで営業する「T-マーケット」(約3000㎡)には、飲食や食物販など27店が配置され、中央部には約130席の共用席を設ける。そのほか、セレクトショップ大手ベイクルーズの大型店(約2800㎡)や、東急スポーツオアシスが運営するジム・温浴・サウナなどの総合健康施設などが入居する。
ステーションタワーの開業によって、「森タワー」(14年)、「ビジネスタワー」(20年完成)、「レジデンシャルタワー」(22年)と順次竣工してきた虎ノ門ヒルズが全面開業。区域面積約7.5ヘクタール、延床面積約80万㎡と、森ビルにとっては「六本木ヒルズ」に匹敵する大規模プロジェクトが完成することになる。