日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟56社)の10月の売上高は、既存店ベースで前年同月比1.6%増となった。感染状況が比較的落ち着いていることを背景に外出機会が増え、衣料品や住関品が好調に推移した。
前年実績を上回るのは、4カ月連続。食料品は内食需要の減少傾向が続くものの、インフレの影響もあって0.7%増と7カ月ぶりにプラスに転じた。農産品と水産品は前年割れだったが、畜産品が2.0%増、総菜が3.5%増となった。加工食品などその他食品は0.9%の微増だった。
衣料品は外出需要や気温の低下で季節商品の動きが良く、8.9%増。住関品は旅行・行楽関連商品が引き続き好調で、9.8%増となった。
一方、全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の10月の売上高(速報値)は、既存店ベースで1.4%増と3カ月ぶりのプラスだった。生鮮3部門が0.7%増とプラスに転じたほか、総菜が4.1%増と好調だった。
地区別では、近畿が0.1%の微減だったが、他の5地区はいずれもプラスとなった。