日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟56社)の9月の売上高は、既存店ベースで前年同月比1.1%増だった。前年実績を上回るのは、3カ月連続。前年に内食化需要が伸びた反動で食料品は苦戦したが、外出需要で衣料品の動きがよく、旅行・行楽需要で住関品も好調だった。
食料品は2.3%減で、6カ月連続のマイナスとなった。農産品が6.5%減、水産品が7.3%減など生鮮食品が特に苦戦した。総菜とその他食品(加工食品など)は0.3%減だった。
衣料品は7.1%増と2カ月連続のプラスだった。紳士、婦人ともスーツやフォーマルなどの動きがよかった。住関品は8.2%増と、11カ月連続のプラス。カードゲームやテレビゲームのほか、クーラーボックス、行楽用品などが好調だった日用雑貨品が16.5%増と全体を引っ張った。
一方、全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の9月の売上高(速報値)は、既存店ベースで2.2%減となり、2カ月連続のマイナスだった。総菜は0.7%の微増だったが、主力の生鮮3部門が5.0%減と振るわなかった。
地区別では、九州・沖縄が3.8%のプラス、北海道・東北が横ばいだったが、関東(4.0%減)、近畿(2.9%減)などの4地区はいずれもマイナスだった。