ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングス(GHD)は3月10日、経営統合に向けて協議を開始したと発表した。2016年9月の経営統合を目指す。
ファミリーマートがユニーGHDを吸収合併した上で、コンビニエンスストア事業を分離、サークルKサンクスに吸収合併させる。コンビニ事業会社は「ファミリーマート」「サークルK」「サンクス」の3つのブランドを一本化することを検討する。
ファミリーマートとサークルKサンクスの国内店舗数を合わせると1万7805店舗(2015年2月期計画)となり、セブン-イレブン・ジャパンの1万7519店舗(同)を上回って国内最多、チェーン全店売上高の合計は約2兆8200億円(同)で、ローソンの1兆9820億円を上回り、セブン-イレブン(4兆円)に次いでコンビニ業界2位の規模となる。
経営統合後はこの規模を生かして、セブン-イレブンやローソンに劣る平均日販や既存店成長率をどう引き上げるかが課題となる。
また、収益が低迷している総合スーパー・食品スーパー運営のユニーなど他の事業会社は営業面での統合効果を見いだしにくく、収益性をどう向上させるかが注目される。