【マクドナルド】 14年12月期は67億円の営業赤字、上場以来初
日本マクドナルドホールディングスが発表した2014年12月期の連結業績は、営業損益が67億円の赤字(前期は115億円の黒字)だった。営業赤字は2001年の株式上場以来、初めて。
中国の取引先が使用期限切れの鶏肉を使っていた問題が発覚した14年7月以降、既存店売上高の2ケタ減収が続くなど客離れが鮮明となったことが響いた。売上高は14.6%減の2223億円、フランチャイズ加盟店を含むシステムワイドセールス(チェーン全店売上高)は11.5%減の4463億円だった。
売上げ不振に伴う減損損失77億円、鶏肉問題に関連した損失22億円など104億円の特別損失を計上したことから、最終損益は218億円の赤字(前期は51億円の黒字)となった。
同社では1月に発覚した商品への異物混入問題の影響で売上高が一段と落ち込んでおり、合理的な経営見通しを立てられないことから15年12月期の業績予想は未定とした。
同日発表した1月の既存店売上高は前年同月比38.6%減と前月の21.2%減からマイナス幅が大きく広がった。前年割れは12ヵ月連続となった。