【訪日外国人客】 14年の消費額は2兆円を突破、4割以上の増加
観光庁の推計によると、2014年の訪日外国人旅行客の消費額は前年比43.3%増の2兆305億円(速報値)となり、過去最高を更新した。2兆円を突破するのは初めてで、消費市場への影響はますます大きくなっている。
費目別の消費額は、買い物代が前年比約1.5倍の7142億円となり、宿泊費(6093億円)を上回ってトップとなった。飲食費も約1.5倍増えて4307億円だった。
1人当たりの消費額は10.7%増の15万1374円で、これも過去最高。国・地域別では、ベトナムの23万7814円が最高で、中国の23万1753円、オーストラリアの22万7827円がそれに続いた。
トータルの消費額では240万人が訪日した中国が、5583億円でトップ、次いで台湾(3544億円)、韓国(2090億円)の順だった。
一方、日本政府観光局の発表によると、2014年の訪日外国人客数は前年比29.4%増の1341万人となり、過去最高だった13年の1036万人を300万人余り上回った。
ビザの大幅緩和や消費税免税制度の拡充のほか円安の進行などが訪日外国人客の大幅な増加につながった。