ローソンは9月30日、高級食品スーパーの成城石井(横浜市)を完全子会社化すると発表した。三菱商事系の投資ファンド、丸の内キャピタル(東京都千代田区)が持つ成城石井の全株式を約364億円で取得する。株式の譲渡日は10月末の予定。
成城石井は関東圏を中心に高級住宅地や駅構内、都市型のショッピングセンター内などの立地に120店舗を展開しており、2013年12月期の売上高は544億円、営業利益は33億円となっている。有利子負債を含む買収総額は500億円を超えるものとみられる。
成城石井は2004年に外食大手のレックス・ホールディングス(現レインズインターナショナル)に買収された後、11年5月に丸の内キャピタルに転売されていた。ワインなど輸入食品や総菜の品揃えなどに定評がある。
ローソンは成城石井のブランドを維持しながら、物流や購買データ分析などの面でローソンが持つノウハウを生かし、成城石井の競争力を高め、収益の柱に育てていく方針だ。