【英テスコ】 食品30品目以上を値下げ、通販の配送料金も
英国スーパーマーケット(SM)業界最大手のテスコは4月22日、購入頻度の高い食品30品目以上の値下げを実施した。併せて、インターネット通販の配送料金も引き下げた。
英国の食品小売業界では、ドイツ系の小型ディスカウンター、アルディとリドルが低価格を武器に急成長、ウォルマート子会社のアズダやモリソンズなどを含む大手SMが値下げで対抗している。
今回の値下げは、テスコが2月に始めた総額2億ポンド(約340億円)の値下げキャンペーンの一環。朝食用の食材として購入頻度が高いタマゴやベーコン、ブロッコリーなどを平均で24%値下げした。
また、ネット通販「Tesco.com」で購入した商品の時間指定(1時間刻み)の配送料金を1回当たり3ポンドから1ポンド(約170円)に引き下げたほか、ネットで注文した商品をテスコの店舗で受け取る「クリック&コレクト」については平日2ポンド、週末3ポンドだった利用手数料を無料にした。
テスコの2014年2月期の営業利益は2期連続の減益で、第4四半期(13年12月~14年2月)の国内既存店売上高は約3%減とフィリップ・クラークCEO(最高経営責任者)が前任のテリー・リーヒー氏から2011年にCEO職を引き継いで以来、最悪の数字となるなど、苦戦が続いている。