【吉野家】 14年2月期の既存店売上高が7.3%増、6年ぶりのプラスに
吉野家ホールディングス傘下の牛丼チェーン「吉野家」では2014年2月期の既存店売上高が前期比7.3%増となり、08年2月期以来6年ぶりに前年実績を上回った。
吉野家では昨年4月に牛丼「並盛」の価格を380円から280円と競合の「すき家」、「松屋」と同一価格に引き下げたことで春から夏場にかけて客足が伸びた。9月には既存店売上高が7ヵ月ぶりに前年割れとなったものの、昨年12月に投入した高単価の新商品「牛すき鍋膳」(580円)が好調で今年2月まで3ヵ月連続で既存店が2ケタの増収を記録した。
ライバルのすき家も対抗して2月14日から「牛すき鍋定食」(580円)を発売した結果、2月の既存店売上高は前年同月比3.9%増と30ヵ月ぶりにプラスに転じた。一方、すき焼きメニューで出遅れた松屋は2月の既存店売上高が5.7%減と苦戦した。