【英セインズベリー】 11年ぶりにトップ交代、新CEOは元テスコ
英大手スーパーのセインズベリーで11年ぶりにトップが交代する。最高経営責任者(CEO)のジャスティン・キング氏(52歳)が7月9日の株主総会で引退、後任には現コマーシャル・ディレクターのマイク・クープ氏(53歳)が就く。
新CEOのクープ氏は大手日用品メーカーのユニ・リーバを経て、大手スーパーのテスコとアズダで商品担当、営業担当などの幹部を経験、ビッグフードグループで冷凍食品専門店事業の責任者を経て、2004年にセインズベリーに入社した。現在は営業、マーケティング、ITとオンライン事業を統括しており、財務担当責任者のジョン・ロジャース氏と共に現CEOのキング氏を支えてきた。
キング氏がCEOとして在任した過去10年間で、セインズベリーの売上高は約1.6倍の256億ポンド(2013年3月期)、税引前利益は約3倍の7億5600万ポンド(同)に拡大するなど、同氏は競合他社に押されて低迷していたセインズベリーの業績を劇的に建て直した。同社の既存店売上高は13年7~9月期まで36四半期連続で前年同期を上回るなど、英大手スーパーの中では最も好調な業績を維持している。