富士薬品、ユタカファーマシーの株式を追加取得、和解成立で
置き薬事業大手でドラッグストア経営も行う富士薬品(さいたま市)は12月9日、中部と関西でドラッグストア約150店舗を運営するユタカファーマシー(岐阜県大垣市)の株式を追加取得し、持株比率を76.6%に引き上げた。同日付でユタカとの和解が成立したことを受けたもの。
富士薬品とユタカは2004年春に資本・業務提携を結び、富士薬品が筆頭株主となったが、ユタカ側は富士薬品が上場協力義務に違反したとして09年6月に裁判所に提訴していた。
富士薬品は「ドラッグセイムス」などの店名でドラッグストア事業を展開、10月には100%子会社のドラッグストアバイゴー(東京都青梅市)を吸収合併したほか、12月1日付で北九州市の地方ドラッグストア、くすりの鶴美堂の全株式を取得するなど全国的なチェーン展開に向けM&A(買収・合併)を強化している。