【医療用医薬品】 市場規模は20年に約10兆~12兆円、後発医薬品が左右
矢野経済研究所は医療用医薬品の市場規模(生産高ベース)が2020年に約10兆~12兆円になるとの予測をまとめた。医薬品需要は医療制度改革のゆくえに影響され、特に低価格の後発(ジェネリック)医薬品がどこまで普及するかに大きく左右される。
2018年頃までに後発医薬品の数量シェアが60%に達したケースでは、20年の市場規模は9兆9780億円で13年比7.2%増とゆるやかなペースで拡大。一方、後発医薬品の普及が時間をかけつつ段階的に進む場合は20年に12兆3617億円と13年比で27.8%増と大きく伸びると同研究所では予測する。
厚生労働省によると日本では後発医薬品の数量シェアは22.8%(11年9月薬価調査)で、欧米所得と比べて普及が遅れている。